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~日本の春です。春分、ぼたもち、スズメ~ 七十二候 第十候:雀始巣(すずめはじめてすくう)【春分・初候】

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こんにちは、はぴらきです。

 

東京も「開花宣言」でましたね!

 

いよいよお花見シーズンが来ます。

 

春です、春。

 

そして本日は春分の日

 

今日から

 

二十四節季:春分(春分)

(2019年の期間は3月21日~4月4日)

 

そして

 

七十二候は雀始巣(すずめはじめてすくう)

(2019年の期間は3月21日~3月25日)

に入りました。

 

 

春分

春分は二十四節気の4つの基本軸のひとつの節目です。

夜が最も長い「冬至」、昼が最も長い「夏至」。この二つを合わせて「二至(にし)」

冬至と夏至の中間で、昼と夜の長さが等しい「春分」「秋分」を合わせて二分(にぶん)」

 

そしてこの4元を合わせて「二至二分」といいます。

 

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日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)

気温の春 春分

 

春の訪れを表現する言葉に「光の春・音の春・気温の春」という言い方があるそうですね。

 

 2月初めのまだまだ厳しい寒さの立春のころは、徐々に日も長くなり日差しのなかに春を感じます。これを「光の春」というそうです。

 

同じように、「音の春」は3月初めの啓蟄(けいちつ)の頃。

雪解けの水の音や鳥の声など聞こえてくる音に春を感じるようになります。

 

 「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、三寒四温もだんだんと温かさが勝ってきました。陽気も温まるこの春分からは「気温の春」ですね。

 

自宅付近で感じる春分

 

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近くに空き家があります。

以前、住んでいらしたおばあちゃまを何年もみかけなくなりました。

ご入院なさったか、あるいはお亡くなりになられたのか。この一軒家は年々どんどん朽ちていき、荒廃していっています。

 

住人がお花が好きだったのでしょう。庭と思われるところには、草木が植えられていたようです。今は、早咲きの桜が咲き誇っていました。

 

自然は人間の営みに左右されずに、正確に時を刻んでいくのですね。

悲しいくらいに美しかったです。

 

 

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都内にしては畑が多い自宅付近。

 

ご近所の低農薬の農家さんの畑があります。菜の花が満開を迎えています。

 

 

本日、東京地方にも「開花宣言」が出ました。

 

来週はあちこちで花見がみられるようになります。

春爛漫の兆しを住まいの近くでも感じます。

 

春分と祝日

春分と秋分は昼と夜の長さが同じであり、また太陽が真東からあがり、真西に沈みます

 

夕日が沈む真西の、さらに向こう側に浄土があるという仏教の「パーラミター」「至彼岸(とうひがん)」という仏教用語に由来しています。

 

春分、秋分は、ご先祖様に最も近い日とされてきたました。

 

春の彼岸、秋の彼岸とも、前後三日間を含む七日間をいいます。

 

春分にはその年の五穀豊穣を祝い、秋分には収穫を感謝する風習があります。

 

古くから先祖に感謝しお墓参りをする需要な日と考えられてきました。

 

宮中では、天皇が歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祭る儀式を行います。


春分行われるのは春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)、秋分は秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)で、明治11年(1878年)に祝日となりました。

 

昭和23年(1948年)以降は、春分の日秋分の日と改称されて国民の祝日となっています。

 

また、天文学にたけていたマヤ文明の「ククルカンの神殿」など、世界にも春分や秋分を意識した遺跡が多数残っています。

 

古代から「秋分」「春分」は、重要な時期という意識が世界共通であるようです。

 

ちなみにヨーロッパなどでは、春分をもって春の始まりとしています。

 

 

 

春分の食べ物

 

春分に先祖にお供えするものの代表に「ぼたもち」があります。

 

小豆の赤は災難から身を守る色で、邪気を払うと信じられてきました。

 

昔の人は甘いものを口にすることが少なかったので、お墓参りというこの特別な日に「ぼたもち」をいただいたことでしょう。

 

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ぼたもちを漢字で書くと「牡丹餅」。

 

秋分の日には、同じ食べ物を「おはぎ」(お萩)と呼び変えます。

 

邪気を払い、ご先祖の供養とむすびつき、あんこにくるまれたぼたもち。

 

日本人は、名称の中にも春に咲く牡丹、秋の萩にちなんで名前をつけます。

このように、食べ物一つにも先祖を敬う思いや感謝の気持ちが感じられます。

 

 

春分の時期の七十二候

約15日にちある二十四節気は、七十二候でさらに5日ごとの季節に分類できます。

 

2019年の春分は次のようになります。

 

初候:雀始巣(すずめはじめてすくう)3月21~3月25日

中候:櫻始開(さくらはじめてひらく)3月26日~3月30日

末候:雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)3月31日~4月4日

 

雀始巣(すずめはじめてすくう)

七十二候は第十候となりました。雀始巣(すずめはじめてすくう)です。

 

スズメが巣を作り始めるころと言われます。

 

スズメは昔話にも登場し、人の家のそばにも生息するため、古くから日本人には身近な小鳥です。

 

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実家は古い木造の家でした。

スズメが隙間に巣を作りました。

日中、風邪をひいたりして学校を休んでしまったときに、ヒナが親鳥にえさをねだる鳴き声がにぎやかに聞こえたものです。

思えば、春先のことだったのでしょうか。

スズメといえば、けだるい昼下がりの実家のにおいとともに、うるさいぐらいのスズメのヒナの鳴き声を思い出します。

 

街中では、スズメをみることが少なくなりました。

小さな頭でチュンチュンと鳴いて動き回る、かわいらしい姿。

なにか懐かしく思い出されます。

 

 

 

◆今日は2019年3月21日(木曜日)◆

旧暦:二〇一九年二月十五日(如月)(日干支:丁巳(ひのとのみ) の日)