2019年の小寒はどうすごす?
こんにちは。はぴらきです。
本日より、寒の入り。
二十四節気は「小寒(しょうかん)」に入りました。
旧暦も月が変わり、「師走」になりました。
「寒い!」と思わず口をついて出てしまいます。
日本では旧暦をあまり使いませんが、中国などのアジア圏ではこれからお正月ムードになっていくのでしょうね。
本日の記事ほど「寒」という字を使う日はないですね(笑)
よかったら以下、お付き合いください。
「小寒」の期間は?
二十四節季は本日より「小寒」(しょうかん)に入りました。
本日1月6日が小寒の日です。
期間は、「冬至」が終わり、次の節気である「大寒」までの1月6日から1月19日までです。
「寒の入り」は、小寒を指して寒さの始まりという意味です。
日中の日が短かった「冬至」よりも、冷え込み厳しくなってくる時期です。
小寒から「節分」&「立春」までの約ひと月が「寒の内」。
次にくる「大寒(たいかん)」にかけて寒さがますます厳しくなってきます。
またこの「寒」は、また寒中水泳や寒稽古が行われるの時期でもあります。
「寒の明け」は立春です。
小寒の意味と過ごし方
氷がはったり、寒風や降雪のまさに冬本番を迎えます。
寒いとはいえ、本格的な寒さではないというのが「小寒」です。
次の「大寒」と合わせて、節分の前日までが寒の内(かんのうち)となり、一年で最も寒い時期です。
そしてこの時期は、空気も乾燥し気温が低くなり、インフルエンザに罹患する方も増えてきます。
体のケアを特に気を付けたいですね。
寒中見舞い
寒中見舞いは、この小寒から節分までの「寒」の間に出します。
節分を過ぎてしまった場合は「余寒見舞い」になります。
小寒には何があるの?
小寒の時期の七十二候
約15日にちある二十四節気は、七十二候でさらに5日ごとの季節に分類できます。
小寒は次のようになります。
- 初候:芹乃栄(せりすなわちさかう)1月6日~
- 中候:水泉動(しみずあたたかをふくむ)1月10日~
- 末候:雉始雊(きじはじめてなく)1月15日~
寒四郎(かんしろう)
小寒から4日目。この日の天気がその年一年の麦の収穫に影響があるとされており、麦の厄日とされています。
寒九の雨
小寒(寒の入り)から9日目に降る雨で、豊穣の兆しといわれます。
この日にくむ水は「寒九の水」といわれ、薬になるといわれました。
松の内
一般的に1月7日までが松の内です(地域によって違います)。
「神様に待っていただける期間」の松の内が過ぎたら門松を外します。
お正月に使った重箱や漆器などの片づけもしましょう。
人日
桃の節句、端午の節句で「節句」はお馴染みですが、実は一年間に節句は五つあります。
その「五節句」の一つがこの人日。
別名「七草の節句」。七草粥を食べて一年の豊作と無病息災を祈ります。
鏡開き
2019年の鏡開きの日にちは、1月11日(金)
(これも地方によって違います)
年神様に供えた鏡餅を雑煮やおしるこなどにして食べ、一家の円満を願います。
小正月
旧暦では1日は新月から始まりますので、小正月の15日は満月にあたります。
日本人は昔から満月に特別の力があるめでたいものと信じていて、一年の最初の満月を正月にしていたという名残で小正月としたそうです。
また、松の内まで忙しい女性をねぎらうため「女正月(おんなしょうがつ)」とも呼ばれるそうです。
小寒の七十二候
第六十七候:芹乃栄(せりすなわちさかう)【小寒・初候】
スーパーでは春の七草セットが並べられていました。
お正月もそろそろ終わりですね。
七十二候は小寒・初項の「芹乃栄(せりすなわちさかう)」です。
今年2019年は1月6日~9日まで。
明日は七草粥をいただいて、お勤めに向かう方も多いことでしょう。
1月7日は七草粥の日です。
春の七草の筆頭、芹(せり)が生え始めるころです。
食材が乏しくなる時期のセリは、昔は貴重な栄養源だったようです。
今のように七草となったのは、室町時代以降。
古代からセリだけは特別な若菜として万葉集や歴史書に記されています。
聖徳太子の4人のお妃さまのなかで一番、寵愛されたのが「芹摘姫(せりつみひめ)」。
実は身分の低い庶民出身でした。
病気の母のために一心にセリをつむその孝行ぶりに感動した聖徳太子が、妃にしたというシンデレラのようなお話が残っています。
凍った大地から芽生える若菜をいただくことは、若返りのエネルギーを取り入られると考えられたのですね。
芹は1月から4月にかけて旬を迎えます。
一ヶ所に競り(せり)合うかのように生えるので、セリと名づけられたそうです。
身体に欠かせないビタミンCやミネラルが豊富が豊富。強い抗酸化作用や造血作用があるといわれます。
まさに、生命力あふれる植物です。
また今年、2019年は小寒と新月が重なる珍しい年だそうです。
新月は、物事をスタートするのに大変適した時ともいわれます。
新年最初の新月ですから、今年の計画を立てるには実は最適の時期です。
◆2019年1月6日(日曜日)◆
旧暦:2018年十二月一日(師走・朔(さく))(日干支:癸卯(みずのとのう) の日)
第六十七候:水泉動 (しみずあたたかをふくむ)【小寒・次候】
先日の「小寒」の記事では「寒」「寒」と本当に寒いの表記ばかりでしたね。
文字通り、「さ・む・い」です。寒いっ!!
本当に連呼したくなります。
七十二候は、昨日、六十七候「水泉動 (しみずあたたかをふくむ)」に変わりました。
2019年の期間は1月10日~14日です。
「陰極まれば陽に転ず。陰極まれば陽に転ず。」
すべての事象は極限まで達すると逆に回転し始めます。
そして、人の感知できないところで次の季節の準備をはじめているのです。
小寒からの寒中は一年のなかで最も寒い時期ですが、大地の中では水は寒さの中も静かに活動を開始しているのですね。
地中の凍っている泉が動き始めます。
この地中の水など実際にみることもできないでしょうに、「水泉動」をいったい、どうやって想像したのでしょうか。
古の人の想像力と観察力の素晴らしさに胸うたれます。
小寒から9日目の1月15日は「寒九」。この日にくんだ水は「寒九の水」といって薬にもなるといわれます。
寒さで細菌の繁殖も抑えられるということもあるみたいですね。
「寒造り」「寒仕込み」といわれ、寒中には味噌やお酒を仕込みます。
温度が低くて安定した寒の水で仕込むことで、発酵のはじまりを時間をかけてゆっくりすすませるのがおいしくなる秘訣だそうです。
我が家もそろそろ、手作り味噌を仕込むことにしましょう。
また、1月11日は鏡開きです!
飾っていた鏡餅を下げる日です。
最近は、パック売りのお餅を使うので、カチカチの鏡餅を下げるということは少なくなりました。
鏡餅は刃物を入れるのではなく、木槌などで割るそうです。
私はしらなくて、包丁で切りました(恥)
おいしいお餅のレシピを探してみようと思います。
◆2019年1月11日(金曜日)◆
旧暦:2018年十二月六日(師走)(日干支:戊申(つちのえさる) の日)
第六十八候:雉始雊(きじはじめてなく)【小寒末候】
小寒のまとめ
寒さのラストスパートで一年で最も寒い時期。
お正月から引き続き、寒中行事が現代でもひきつがれていて日本人らしさを一番感じる季節でもあります。
あいさつは寒中見舞いになります。
◆今日は2019年1月6日(日曜日)◆
旧暦:2018年十二月一日(師走・朔(さく))(日干支:癸卯(みずのとのう) の日)
追記:
和暦を通じて暮しを感じようという試みで、二十四節季、七十二候をつづっていました。
この記事は以前書いた記事を再構成しております。
書いた時期の季節感、旧暦の印象を大切にしたいので、一部、その当時の月日および和暦の表記を残しています。(2019年7月25日)