ふわゆるナチュ暮らし

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ペットボトルキャップはもはや回収していない。ごみと資源の分かれ目。プラスティックごみと海洋生物、エコキャップ運動と都市鉱山、東京の油田

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こんにちは、はぴらきです。

さわやかな季節ですね。

一年で一番、好きな時期です。

実はこの季節、私の職場が一年の中でも一番忙しくなる時期です。

そのため、更新が滞っております。がんばって更新していきたいと思います。

 

今頃ですが、長い連休のある日、普段はなかなかタイミングが合わずにできなかった廃油電池をリサイクルに出してきました。

 

目次

 

 海洋生物とプラスティックごみの被害

 

ときどきこのようなニュースをみかけますよね。

 

 

【動画】餓死したクジラ、胃にビニール袋80枚 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 

 

海洋生物がビニール袋を餌と間違って食べてしまうというものです。

 

クジラやイルカが大量の海洋ごみを食べると、消化器系が物理的に損傷されるほか、胃の中のごみのせいで空腹を感じなくなり、餌をとらなくなって栄養失調に陥る可能性もある。

出展元:座礁したクジラの胃から自動車部品 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 

参考にした「ナショナルジオグラフィック日本版」にはこのような写真も掲載されていました。

 

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インドネシア南東部のスンバワ島沖を漂うタツノオトシゴ。海流に乗るためにつかまっているのは、プラスチックの柄が付いた綿棒

特集ギャラリー:海に流れ出るプラスチック(2018年6月号) | ナショナルジオグラフィック日本版サイトより

 

 かわいらしい、と思いますか?

でもカメラマンは、「あってはならない写真です」と嘆いています。

 

自分では「自治体の決められたルールで適切にごみを処理している」と思っているので、なぜこんなことが起きるのか、想像できないのです。

どうしたらこういう自然分解しないビニールやプラスティックのごみが大量に海に流れ出ていくのでしょうか。

何かもやもやした気持ちでこういったニュースを悲しい気持ちでみるばかりです。

 

でも、現実的には、「世界の海には、毎年800万トンを超えるプラスチックごみが流れ出ている」そうです。

 

海に流れ出たごみ類はまた、海洋生物たちに別の苦しみをもたらしているようです。

 

WDCによると、クジラやイルカは、船舶や掘削調査の騒音や、地球の磁場のわずかな変化など、多くの理由で座礁する。また、3年前にスコットランド沖で座礁したゴンドウクジラの死骸からは海洋汚染を原因とする高濃度の毒素が検出された。科学者たちは、この毒素がクジラの脳に影響を及ぼし、見当識障害を引き起こした可能性があるとしている。

出展元:座礁したクジラの胃から自動車部品 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 

世界的に起きている問題から見てみたので、なんだかグローバルすぎて身近に感じられないかもしれません。

 

日本以外の国が海洋汚染の原因かもしれません。

 

でも、まったく自分に関係ないことでしょうか。

 

大量に生産される他国の安価な商品を買っているのは、だれ?

 

便利だから。安いから。

100均にいけば、なんでもあるから、と。

 

日本の100円ショップがカルフォルニアに進出したそうです。

なんと、州の法律によって「この商品には、癌、先天性異常、その他の生殖異常を引き起こす可能性がある鉛やカドニウムその他の化学物質が含まれています。」という警告がベタベタ貼られているそうです。

 

同じ商品を好んで買っていますよね。

私たちはその現実を知らずに。安いというだけで。

企業はニーズがあるから作るわけで、その中には海洋汚染の原因のプラスティック製品も大量に生産されていることでしょう。

生産国は日本ではないでしょうけれど、だからといって「私には関係ありません」って、もはや知らないということを理由にできないんじゃないでしょうか。

 

むしろ、知っちゃったらもう、作っている立場よりより悪質と言えるかもしれません。

 

ミツバチが減少していたり、極地の氷が解けていたり。

こうした地球のあちこちでヒタヒタと忍び寄る異変は、人間に、そして世界の中の日本に住む私たちにも大なり小なり、影響がある・・・。

 

なんとなく頭では知っていても、身近な生活ではどんなことが関わっているのか、実はあまりピンとこないんですよね。

 

ごみのことをテーマにもう少し、毎日の暮らしにポイントを合わせてリサイクルのことを見てみましょうか。

 

普段のゴミ出しとリサイクル

 ちなみに、我が家のある自治体ではこんな分別のルールになっています。

 

金属類やガラスなどの不燃ごみ以外は、可燃ごみ資源ごみに分けます。

 

今問題になっているプラスティックのごみは以下のように分別されています。

「容器包装プラスティック」として資源ごみで再利用されます。

 

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 住んでいる自治体では資源ごみは一週間に一度、指定のごみ出し場に出します。

出せないものは、以下の通りです。

 

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出せないものも、「資源ごみ」「可燃ごみ」不燃ごみ」のいずれかに分別されて回収されるのです。

 

だから、普通にゴミ出しをしていれば海に流れ出ることなんか考えられないのです。

ですが、日本の沿岸でも海岸にプラスティックごみや不法投棄のごみの問題が派生しています。また、急成長している国から大量のプラスティックが排出されているといわれます。

 

安易に「安いから」といって買ってしまっている製品が、この海洋汚染を助長しているとは思いませんか?

だとしたら、買い物の意識を変えていくことで、この悪循環に歯止めをかける素晴らしい選択もとれますよ!

 

ペットボトルのキャップはどうしていますか?

 

みなさん、ペットボトルのキャップ、集めていませんか?

私も何気にペットボトルのキャップは洗ってとっていました。

でも、いつも不思議に思っていたのですが、ペットボトルのキャップは回収先がほとんどないですよね。

ペットボトルもビン・缶も自治体が回収に回ってきてますし、スーパーやコンビニでも回収箱ありますよね?

それなのになぜ、ないんですかね?

 

つい近年まで学校単位でキャップを回収する活動もありましたが、私の知っている中学校は今年から回収廃止になりました。

「あれ?」

と思って調べてみたら、我が自治体でもペットボトルキャップの回収はなくなっていました! 「容器包装プラスティック」として資源ごみになります。

 

まめに洗って、結構、たまったのにーーー! 

感覚的に「100円玉や500円玉貯金」的な感じで、何気にたまってるんですよ。

「たまったー」という充実感があるだけに、なんか腑に落ちないです。

 

リサイクルは機能しているのか問題

そもそも、リサイクルしているものがきちんと回収されているのかどうか、気になりますね。

なぜ、ペットボトルのキャップだけがほかの資源ごみと別に回収されていったのか、実はあまり考えていませんでした。

このキャップを集めているのは、そもそも「エコキャップ運動」というんです。

 

ペットボトルのキャップを業者に買い取ってもらって、「その収益を発展途上国の子ども向けワクチン代として寄付する運動」のことなんですね。

 

何も意味もわからず、とにかく「いいことをしている」から集めていた感じがしました。

 

ペットボトルの回収時に「キャップをはずしてください」と言われます。

そのはずしたキャップの行き場所がないことから、この運動が始まったともいわれます。

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同じプラスティックでも材質の種類があります。

そのため本体とキャップを分けてほしいとされますが、それほど厳密ではないようです。

プラスティックリサイクルの観点からは、分別したほうが効率的ではあります。

そのため、集めたキャップでワクチンを送るというコンセプトが生まれたという流れらしいのです。

 

 

一人の子どものワクチン代になるには相当数のキャップが必要です。その運送費など総合的にみたらエコとはいいがたい面もあるようです。

 

関連の慈善団体のサイトをみると、「支援活動への参加方法」としていくつか提示しています。ペットボトルキャップの回収は支援活動の一部で、募金や寄付で応援もできます。

 

本当にその活動(つまりワクチン接種)が重要だと考えるなら、ダイレクトに寄付をしたほうがいいと私は思います。

 

ワクチン接種うんうんより、「なぜ発展途上国の子どもたちが貧困に陥ってしまっているか」なんです。

 

貧困をもたらしているところに、本気で日本や豊かな国々が向き合わずに「ワクチン接種」でごまかしていないですか? と。

 

やはり「発展途上国の子どもの貧困」の問題に、エコキャップ運動は根本的な解決策ではないと思うからです。意識づけという意味ではあり得ますが。

 

ちなみに、とある大型スーパーチェーンでは、ペットボトルキャップを回収しているところもあるそうです。

 

私は、何か疑問を感じます。

地方で環境破壊をし巨大なショッピングセンターを作り、その土地の小売業者が打撃を受けた挙句、撤退している現実があります。

 

環境破壊をエコ活動としてカムフラージュしているように見えるのは私だけでしょうか。

 

企業の宣伝に躍らせれないようにしたいものです。

 

都市の鉱山と油田

 一方で都市に隠されている資源があるのをご存じでしょうか。

ペットボトルキャップのような見かけのエコ活動ではなく、私は本質の活動を応援したいと思うのです。

 

都市鉱山

 

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これは自宅近くの公共施設に置かれた回収箱です。

 

「みんなのメダルプロジェクト」として、全国各地から集めたリサイクル金属で東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のメダルを作るプロジェクトの回収ボックスです。

 

実は、私はなんべんもこのそばを通っていました。

しかし、意識がなかったので自分の視界に入ってませんでした。

そして気づけば、2019年3月31日をもって「メダルプロジェクト用の小型家電リサイクル回収は受付を終了していたんですね。

 

銅は100%、金と銀に関しては少々足りないくらいだったそうですが、この「都市鉱山」でかなりまかなえたようです。

 

環境省は「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」の成果をレガシー(この場合、金字塔という意味でしょうか?)として、この4月より「アフターメダルプロジェクト」の開始を発表しました。

今後の回収については、以下を参考になさってください。

 

日本にしか、つくれないメダルを。都市鉱山から作る!みんなのメダルプロジェクト

または、

小型家電リサイクル回収ポータルサイト

 

この日は、小型家電のリサイクルはしませんでしたが、電池がたまっていましたので電池をリサイクルに出しました。

かなりたまっていたので、すごい重かったです。

 

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このように回収していました

出して、すっきりしました。

 

レアメタルについては、産現場(特に途上国)での労働者の健康被害児童労働問題もありますよね。

 

そういった方々の命や生きる権利を守るという観点でも、都市鉱山の意義は大きいと思います。

東京の「油田」

 最近は、「天ぷらバス」などもかなり認知されてきています。

廃油の回収についてご存じの方も少なくないと思います。

 

各自治体で家庭廃油の回収をしているところもあるかと思います。

私も一時期、利用していたのですが、仕事のサイクルが変わって回収日時にどうしてもいけなくなりました。

そこでどうにかしたいな、と思っていたところ、廃油の回収ステーションがあることを知りました。

 

あるお話をきっかけに廃油というより、すでに東京は「油田」であると知って目からうろこが落ちました。

 

www.tokyoyuden.jp

このお話は、以下の記事で紹介されている「染谷ゆみ」さんからうかがいました。

そして今度は地域電力も手掛けていらっしゃるようです。

 

www.shiftlab.jp

お金や労力を払うのであれば、こうしたところに投資したいものですね。

 

連休中はちょっと時間ができたので、近所にある回収ステーションに廃油を届けてきました。

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日が変わってしまいましたが、昨日5月19日は満月でした。

地球もお月様も、壮大な宇宙のリズムにそって正確に時を刻んでいきます。

 

先日、やっとお月様をスマホでとることができました。

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神聖な感じが伝わりますか?

世界の裏側の人たちも、地球上の生命たちも、傷つけることなく、この壮大な宇宙と同調していけるように、毎日を選択して生きていけたらいいなぁと思います。

 

◆今日は2019年5月20日(月曜日)◆

旧暦:二〇一九年四月十六日(卯月)(日干支:丁巳(ひのとのみ) の日)