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2018年の二十四節季 冬至と七十二候 由来と過ごし方

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こんにちは、はぴらきです。

 

 

今回は、冬至についてです。

 

 

 今日から二十四節気「冬至」に入りました。

 

2018年の冬至は

 

冬至には何があるの?

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地球から見た天球上の太陽の動き 出展元:Wikipedia

 

地球から空をみたときに太陽が地球を中心に運行していくようにに見える、太陽の見かけ上の通り道を黄道(こうどう)といいます。

 

冬至は二十四節気の4つの基本軸のひとつの節目です。

黄道を2等分する夏至と冬至の「二至」、そしてさらに二等分する「二分」の春分と秋分ので4等分した「二至二分」のひとつです。

 

昼が最も長い「夏至」に対して夜が最も長いのが「冬至」です。

 

冬至は太陽の力が一番弱まる日です。

一方で、この日を境に再び力が甦ってくるこので太陽が再生する日と考えられて、世界各地では古くから盛大にお祝いされてきました。

和暦も含め旧暦(太陰太陽暦)では、暦の基点の日となっています。

 

冬至の今日は、無病息災を祈ってかぼちゃをいただき、ゆず湯にしましょうか。

 

 

fy-natule.hatenablog.com

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冬至の季節の七十二候

約15日日にちある二十四節気は、七十二候でさらに5日ごとの季節に分類できます。

冬至は次のようになります。

 

  • 初候:第六十四候 乃東生(なつかれくさしょうず)2018年12月22日~26日
  • 次候:第六十五候 麋角解(さわしかのつのおつる)2018年12月27日~31日
  • 末候:第六十六候 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)2019年1月1日~5日

 

 

七十二候:第六十四候 第乃東生(なつかれくさしょうず)【冬至初候】

 

冬至の初候は「乃東生(なつかれくさしょうず)」です。

 

夏至の「乃東枯(なつかれくさかるる)」に対応しています。

 

夏に枯れて、冬至に咲く?

どんな植物なのでしょうか? 不思議な植物ですね。

 

 

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冬至のころに芽を出す「乃東」(だいとう)

 

八月の夏至の頃、花が終わり花穂が暗褐色に変わって、枯れたように見えるため夏枯草(なつかれくさ・かこそう)と呼ばれるようになったそうです。

 

矢を入れる入れ物「靫(うつぼ)」に花の形が似ているため別名「靫草(うつぼぐさ)」と呼ばれることもあります。

 

抗炎症・利尿薬作用として漢方薬やヨーロッパの民間薬にも利用されます。

日本でもクスリグサや「医者倒しの薬草」と呼ぶ地方もあるほど、です。

 

 

冬至は、一年でもっとも日が短い日です。


太陽の力が最も弱まり、植物は枯れ、動物は冬眠します。食料も入手しにくくなります。

人間の魂も一時的に仮死し「死に一番近い日」と考えられました。

冬至は、今よりもずっと切実な厳しい寒さだったのですね。

 

「冬を無事に乗り越えられるか」と昔の人々は切実に感じていたことでしょう。

 

ですから、太陽の生まれ変わる日として、日本だけでなく世界の各地でも「再生」や「復活」として特別な意味をもつ日になっています。

 

 

そんな冬至の頃に芽を出すのがこの「乃東」です。

当時の人々に希望を与えてくれたことでしょうね。

 

 

 

◆今日は2018年12月22日(土曜日)◆

旧暦:11月16日(霜月・戊子(つちのえね) の日)

 

七十二候:第六十五候 麋角解(さわしかのつのおつる)【冬至次候】

 

今日から七十二候は冬至の次候「 麋角解(さわしかのつのおつる)」に入りました。

 

七十二候はおもしろいもので、夏至に「鹿角解(しかのつのおつ)」があります。

日本の鹿の角は、春先に毎年生えかわります。秋には骨化し嫁取り合戦にそなえるます。

 

となると、この「麋」は?

 

漢字辞典では「音読み:ビ/訓読み:なれしか」とあります。

ネットでは「さわしか」「おおしか」という読み方をするサイトが多いですね。

 

「麋」は大型の鹿の一種。オオジカ、ヘラジカ(ムース)またはトナカイと言われます。

 

日本でみかける鹿とは別物です。

 

それがなぜ?

 

もともと七十二候は古代中国で作られましたので、日本の風土とは若干違います。

日本に適合するように改訂されました。

 

「麒麟のような伝説の動物ではないか」あるいは「絶滅危惧種のシフゾウではないか」などと推測する方もいらっしゃいます。

 

なんともミステリーな第六十五候「麋角解」です。

 

 

 

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ムース

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トナカイ


一年の終わりの七十二候。

麋に想像が膨らみますね。

 

冬至も深まってきました。

 

 

◆今日は1018年12月27日(木曜日)◆

旧暦:11月17日(霜月・癸巳(みずのとのみ) の日)

 

七十二候:第六十六候 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)【冬至末候】

 

みなさま、こんにちは。はぴらきです。

 

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

体調を崩して更新をお休みしておりました。

今後、このようなことのないように精進していくつもりです。

どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。

 

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さて昨日は1月1日元旦。


文字通り新しい年のはじまりでした。


七十二候は、第六十六候「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」

 

本来なら昨日のうちにUP予定でしたが、一日遅れました。

 

 

一年は年々、過ぎるのが早く感じてきますが、それでも365日、一日いちにちの歴史の積み重ねです。

 

体調を崩してしまうというアクシデントで更新が滞っているうちに、

自然の時計は正確に時を刻んでいきます。

 

この冬は、暖冬でずっと暖かく、暮れごろから急に冷えてきましたね。

この寒さは本来この時期の寒さではありますが、情けないことに体がついていきませんでした。

これからますます寒さは本格的になってきますね。

 

季節の巡りはそのなかで、人知れず着々と歩を進めます。

この六十六候は、「雪の下で麦の芽が伸びる時期」と言っています。

 

麦の生産地では麦踏の時期だそうです。

霜柱で土が浮くのを防いで根の張りをよくし、穂の出方を均等にするため麦の伸び過ぎを抑えるために行うそうです。

 

越年草の麦は、秋に種をまき翌年の初夏に刈取りをする作物です。

冬期は雪の下でひっそりと芽吹いて春を待つのです。

その後6月頃まですくすく成長し、収穫のときを迎えます。

 

私の実家は北国の稲作農家だったので、麦を作るところは見たことがありませんが、「雪の下でひそかに成長していく姿」は日本の魂としてとても共感しました。

 

今は寒さが厳しい時かもしれません。

そして、今はちょっぴりしんんどい時かもしれません。

だけど、見えない懐で希望の芽が芽吹いているんだということを知っていたら、今の「ここ」をふんばれそうですね。

 

どうぞ、今年もまた、みなさま、進化の年にしましょう!

 

◆今日は1019年1月2日(水曜日)◆

旧暦:2018年11月27日(霜月・己亥(つちのとのい) の日)

 

 

 

追記:

 

和暦を通じて暮しを感じようという試みで、二十四節季、七十二候をつづっていました。

この記事は以前書いた記事を再構成しております。

 

書いた時期の季節感、旧暦の印象を大切にしたいので、一部、その当時の和暦の表記を残しています。(2019年7月23日)